居候同期とフクザツな恋事情



心配になって、布団に手を付いてイオの顔を覗き込むように様子を見ていたら、苦しそうに眉間を寄せたイオが、小さく唸り始めた。

やっぱり、頭ぶつけて痛かったかな。

不安な面持ちで見つめていると、イオの瞼が引き攣るように動いてその目がゆっくりと開く。


「イオ?大丈夫?」

なんだかぼんやりとしているイオが心配で声をかけると、私に気が付いた彼が寝ぼけた顔でにこりと笑った。


「あれ?おかえり、メェちゃん」

「あ、うん。ただいま」

イオの笑った顔を見る限り、どうやら問題なさそうだ。

まだ眠たそうにゴシゴシと目を擦り出したイオを見下ろしているうちに、自分が彼に接近しすぎていることに気が付つく。

慌ててぱっと飛び退いたら、イオが布団に手をついてゆっくり身体を起こした。


「ごめん、寝ちゃってた」

「うん。散らかってたお酒の缶、片付けちゃったよ」

「え、ごめんね」

「そんなの、いつものことだからいいよ」

良いのか悪いのか、ここ3週間でイオの不始末の後片付けにも慣れてしまった。