絢子と一緒に会社の近くでご飯を食べて、自宅の最寄駅で電車を降りたとき、スマホの通知に気が付いた。
『メェちゃん、いつ帰ってくんの?まだ仕事?』
そんなイオからのメッセージは、10分ほど前に送られてきている。
今日は永田さんとご飯食べに行くって言ってたのに、もう家にいるのだろうか。
時刻はまだ21時半を過ぎたばかり。私たちは、家庭のある絢子を気遣って早めに切り上げてきたけれど、イオも永田さんとの会話があまり盛り上がらなかったのかな。
『今、駅。もうすぐ着くよ』
『早く帰ってきなよ。なくなるよ』
メッセージを送ると、すぐに写真と共に返信がきた。
送られてきた写真には、ビールとか私が好きな果実チューハイの缶がいくつか写っている。そのうちのいくつかは、おそらく既に空き缶だ。
これはきっと、出会って早々に永田さんにフラれて、食事もそこそこに帰ってきたんだろうな。
想像したらつい、顔に悪い笑みが浮かんでしまった。イオには可哀想だけど。



