居候同期とフクザツな恋事情






『ごめん、今日夜ご飯いらない。美玲とメシ食いに行くことになった』

イオからそんなメッセージが届いたのは、金曜日の17時過ぎだった。     

早めに退社するつもりで計画的に仕事をこなしていた私は、帰る直前に届いたそのメッセージに無性にイラついた。

確かに、最近は私が仕事から帰ってからご飯を作っている。今日だって早く仕事が終わりそうだから、帰りにスーパーに寄って自炊しようと思っていた。


だけど────……


私が夕飯を作る前提で、あたりまえみたいに『ご飯いらない』なんていう断りをいれてくるとは。居候のくせに、腹が立つ。

私だって、毎日イオの分までご飯作る気ないんだから!

だいたい、今さら永田さんとご飯食べに行くってどういうことよ。

気が立って、パソコンのキーボードを打つ指に力が入る。


「芽衣、なんか機嫌悪い?」

必要以上にカタカタと音をたててキーボードで文字を打ち付けていると、そばを通りがかった絢子に声をかけられた。