わたしにしか見えない君に、恋をした。

「あれっ。大会って来週からだよね?」

「あぁ」

湊の部屋のベッドに揃って横になりながら部屋のカレンダーに視線を向ける。

湊はうつぶせになって枕を抱きしめた格好で頷いた。

湊とはもうすぐ付き合って1か月になる。

たまに揉め事もある……といってもそれは全部あたしのせい。湊はとにかく女の子にモテる。

心配になって小言を言うと、湊はいつも『流奈しか見てない』って言う。

湊は嘘をつかないって分かっていても、ついつい心配になってしまう。

好きって気持ちが大きすぎると付き合ってからもなんだか不安になってしまう。

来週の大会も活躍して女の子からの熱視線を浴びるのは間違いない。

「何考えてんの?」

「ううん、何でもない」

「ダメ。言ってくんないと許さない」

湊は寝転んだままギュッとあたしの体を抱きしめる。