わたしにしか見えない君に、恋をした。

「あたしも好き。湊が大好き」

ずっと言えなかった気持ち。大好きなの。

あたしは湊が大好きなんだ……。

こんなあたしのことを好きって言ってくれる人に出会えるなんて。

一度目の奇跡は、湊と出会ったこと。そして、二度目の奇跡はこうやってまた会えたこと。
三度目の奇跡は湊に好きになってもらえたこと。

湊と出会ってからのあたしは奇跡の連続だ。

ずっとね、思ってた。

平凡なあたしの人生に奇跡なんて起こらないって。

起こるはずがないって卑屈になってた。

でも、そうじゃない。奇跡はきっと何度でも降り注ぐ。

生きている限り。生きていれば、きっといつか……降り注ぐんだ……。

目が合った瞬間、どちらともなく顔を近づけていた。

ゆっくりと目をつぶると、湊の唇があたしの唇に触れた。

ずっと追い求めていた幸せをぐっと噛みしめるように、その存在を確かめ合うように湊は何度もキスをする。

湊のキスは優しい。あたしのすべてを包み込んでくれるようなそんな優しいキス。

「っ……うぅ……」

「流奈?」

キスの途中で泣きだしたあたしを湊が心配そうに見つめる。

「ごめん、今、幸せすぎて……」

「流奈は泣き虫だな」

湊はふっと笑って再びあたしの体をギュッと抱きしめた。

「もう絶対に離さないから」

「うん……っ」

湊のストレートな言葉にあたしは再び声を上げて泣いた。