それから、彼と過ごした賑やかな狭い部屋や休日からは遠く離れ、 広く感じるベッド、物音のしない部屋、何の予定もない休日を1人で過ごした。 考えたくなくて、ひたすらバイトで1人を紛らわした。 あの時のことは、あまり覚えていない。 ただ、必死に毎日を埋めた。 1人に慣れる自分に悲しみたくなかった。 彼をなくした自分を認めたくなかった。