「今日の夕飯、何にする?」 「ん〜、オムライス。」 「また〜?」 「いいじゃん、どうせ俺が作るんだし。」 「今度は失敗しないでよね。」 「俺のオムライスはいつも芸術なの。」 そう言って笑い合った学校の帰り道。 私は、少しだけ先を歩く彼の後ろ姿が好きだった。 歩幅が合わなくても、心はそばにいる。 ずっとそんな未来を想像してた。