ちゃんと睡眠を取れていない事も関係しているのだろう。今はただ、一緒にいる事を確かめ合いながらエイミア様の影を捜していた。そんな頃だっただろうか。珍しく長い沈黙が森に訪れたのは。
「何なのでしょう。ただの風の音では無かったのでしょうか」
「本当に亡くなった者たちの呻き声なのかもな。死後の世界へ誘っているとか」
「まさか・・・、そんな事・・・」
もう一ヶ月は経つのだろうか。どれだけの時間、森の中にいたのかは分からない。けれど疲れが限界を迎えたのか、俺たちは二人して深い眠りについてしまった。
夢の中に出てきてくださったエイミア様は来たばかりの幼いままだった。覚束無い足取りで俺の許へ来ては抱き締めて笑う。その時に見せる笑顔が当時の俺にとって何よりの癒しとなっていた。こんなに求められるのならエイミア様という人物に尽くしていきたいと純粋にそう思っていた。
「何なのでしょう。ただの風の音では無かったのでしょうか」
「本当に亡くなった者たちの呻き声なのかもな。死後の世界へ誘っているとか」
「まさか・・・、そんな事・・・」
もう一ヶ月は経つのだろうか。どれだけの時間、森の中にいたのかは分からない。けれど疲れが限界を迎えたのか、俺たちは二人して深い眠りについてしまった。
夢の中に出てきてくださったエイミア様は来たばかりの幼いままだった。覚束無い足取りで俺の許へ来ては抱き締めて笑う。その時に見せる笑顔が当時の俺にとって何よりの癒しとなっていた。こんなに求められるのならエイミア様という人物に尽くしていきたいと純粋にそう思っていた。



