物に目が眩んで人を傷付ける嘘を吐くような人ではないという事は知っていても、もし万が一があったらと思うと怖くて言えない。それに、姫であるから断られたとしたら。
彼に限ってはそれもあり得る。私が王族だから、自分とは身分が違いすぎるから、自分が不釣り合いだから。だから相応しい方を捜せと言われるかもしれない。それがまだ私の事を愛した故の答えだったら良いけど、ただ王族に目を付けられるのが面倒だと思っただけだったとしたら。
ダメね。嫌な事しか考えられないなんて。どうでも良い王座の争いの事はちゃんと考えられるのに。
「ねぇ、もし皆が王族の誰かを愛してしまってその人に妻になれと言われたらどうする?相手は王族であれば誰でも良いんだけど、例えば私の兄とか隣国の国王候補とか」
「私だったらなります。折角、愛し合えたのですから」
「えー、私は嫌だなぁ。王族になるって言うだけで責任感に押し潰されます」
彼に限ってはそれもあり得る。私が王族だから、自分とは身分が違いすぎるから、自分が不釣り合いだから。だから相応しい方を捜せと言われるかもしれない。それがまだ私の事を愛した故の答えだったら良いけど、ただ王族に目を付けられるのが面倒だと思っただけだったとしたら。
ダメね。嫌な事しか考えられないなんて。どうでも良い王座の争いの事はちゃんと考えられるのに。
「ねぇ、もし皆が王族の誰かを愛してしまってその人に妻になれと言われたらどうする?相手は王族であれば誰でも良いんだけど、例えば私の兄とか隣国の国王候補とか」
「私だったらなります。折角、愛し合えたのですから」
「えー、私は嫌だなぁ。王族になるって言うだけで責任感に押し潰されます」



