私はこう、私はこうで納得するまで衝突し合う。何で分からないんだと独り善がりになってる人もいれば心を受け止めすぎて自分の心を見失っている人もいる。

「大変そうだね。はい、資料。何かの役に立てば良いけど」

「あんがとよ。まぁ、あのステアダのいた所から集まった魂だからな。・・・あ、そうだ。今度ステアダに話を聞きたいんだが頼めるか?」

「現場の声って大事だもんね。話してみる」

助かると言ったリッヅはお礼になるか分からないけどと葡萄を何房か持たせてくれた。別にお礼までしなくても大丈夫なのに。そう思いながらありがとうと受け取って部屋を後にした。
そういえば、少しリッヅも丸くなったなぁ。前ならもう少し声を荒立てて呆れていたはずなのに今は至って冷静だった。本当にそうなんだ、参っちゃうよなと笑顔を見せれるほど。心に余裕でも出来たのかな。