元々、そうなった時に近くで守っていきたいと思って捜していた分けだし、取り合えず近くにいれば何とかなるだろ。物理的ではなく精神的に声が届く距離にいてくれたらきっとどうとでもなるさ。

「それはエミィだから言える事か？」

「知るか。でも、どんな状況になっても俺がエミィ様を守っていきたいと思っているのは確かだ。それ以外、何も言えねぇよ」

「・・・お、そうか。これが愛か」

「ステアダ、君の考えているような愛とは少しちげぇ気がするんだが？」

何も分かっていない表情をしていた。何が違うんだという表情だ。でも違うんだよ、きっと。
恋愛や家族愛じゃない。俺が彼女に向けている愛情は使命感。兵士や騎士のように絶対守るんだって言う忠誠に似た何かなんだ。
結局、三人目の使いはこの場では決まらなかった。