知らない魂には話してはいけない内容なのか、それともエミィ様が故意に話していないのだと尊重しているからなのか。とりあえずエミィ様が最悪の敵にならぬよう気にかけているんだという事は分かった。

「じゃあ未来の話をしようではないか。ガドウ、エミィがもし彼女の言っている最悪な事態に陥ったら貴様はどちらの味方に付く?」

「もしもの話でも考えたくねぇな。でもまぁ、どう転がってもエミィ様のそばにはいるんじゃねぇの?」

「ほう?それはなぜ?」

「なぜって言われてもな・・・。まぁ、エミィ様が間違った考えや行動をしていてもそばにいれば変えられる可能性があるから。だろうな?」

理由なんてない。あってどうなる。間違った事を言っている愛しい魂と正しい事を言っているよく知らない魂。片方の命しか助けられないってなったら咄嗟に手を伸ばすのは間違った事を言っている愛しい魂だろうと思っただけだ。