好きなんだから仕方ない。

絶対に後悔するなよ、間違っていなかったんだって思わせろよ。そんな、覚悟のような物を訴えられているような気がしたから。覚悟のような物を返さなきゃいけないような気がしたから。

「なぁ、おい。そんなに凄い神だったのか?」

「えーっとぉ、一応七人の中では一番力があるらしいよ?でも、そんな大した話でもないから気にしないで」

「だから曖昧な言葉しか使っていなかったのか?」

ずっと落ち込んでいたから、発動条件が今一分かっていなくて下手に喋れていないと言った方が正しいのかも。発動しそうだなって思った時に曖昧な言葉を故意に使うのはあるけれど、日常的にそうなっていたなんてガドウに訊かれるまで気付かなかった。
そっか、だから皆に心配されていたんだ。ならいつまでもこうしている訳にはいかない。さっさと発動条件を覚えて自由に使えるようにならなきゃ。