好きなんだから仕方ない。

私が言った事によって何かどう転がっても彼は私の味方である人を攻撃できない。つまり、皆と対立しない限り彼は最強の味方となる。ただそう言っただけでなってしまうんだ。

「私は願いを叶える神。その力が強く働きすぎないよう、体の大きさや部屋の大きさを保つ事で調節していたのは二人も知っているでしょう?」

「・・・あぁ。お前が一瞬、どれだけ弱くても願えばこの世界を滅ぼせるほどの強力な力がある事は神に選ばれた皆が知っている」

「なら今願った私の言葉の意味も分かるよね?敵に回らない限り彼は皆に手を出せない。もちろん、私にも手出しはできない。文句は無いよね?」

心配の元が消えたから何も言い返せない。二人は、そんな表情をしていた。立てないシアラに心配してくれてありがとうと頭を撫で、シアラの使いに預けた。
リッヅには手を差し出して後悔はさせないと約束した。本当はさせないように頑張ると言いたかった。ちょっとした言葉が願いとなって叶ってしまう事を恐れているから。でも、目を見てしまうと曖昧に返せなかった。