「大丈夫だよ」

「そんな事言い切れるかよ!」

「言い切れるよ!・・・私は七人目の神に選ばれたエミィ、願いを実現できる者。信じられないなら今ここで断言する。彼、ステアダは私の使いとなり味方を誰も襲わない!私の一番の味方になると」

ガドウの翼が生えた時と同じ光がステアダの額に宝石のような物を作った。使いの印。否定し続けたリッヅはそう言って息を飲んだ。シアラは絶望的とでも言うかのように膝から崩れ落ちてしまった。
ただ、二人にそんな表情をされても後悔していないのは何でなんだろう。今までなら反抗なんてしなかったし、他の方法を考えて神の力を使う事も無かったのに。
神は願えば何でも出来てしまう。愛の大きさだけは変えられないけれど、気持ちだって書き換えられる。その能力に一番特化している私が今、ステアダが私の味方で居続ける事を断言し、味方には手を出さないと強制的に約束させた。