二人が怒る理由も分からない訳じゃない。神だから、信頼しているから。それはあくまで私一人を見た時。周りにいる魂を信頼して言っている訳じゃない。だから心配になるんでしょう？

「今ならまだ間に合うだろーが！」

「うん、そうだね。確かに今ならまだ使いの契約を交わしていない。だから、血国に連れていっても問題はないと思う」

「分かっているなら連れていきましょう？ね？」

うん、そう。ガドウの時と違ってステアダに使いの話を持ちかけて了承してくれた時、使いの印になる物は出てこなかった。翼を持っていない物は使いになった証しとして使いにしか生えてこない翼が生えてくる。
リッヅの使いの中にいる、最初から翼を持っていた鳥の形をした魂は首の根本と胸の間くらいの所に宝石のような物が出てきて人の言葉を喋れるようになった。
シアラの人の言葉も翼もある妖精の形をした魂は心臓の辺りに宝石のような物が出てきてありとあらゆる力が増えた。