次の日、許可をもらってから神の住み処を出た。神なのに許可なんてって思うけど、神がこんな所に来るはずないと言われた時のために見せる形だけの許可だから無くても問題はない。でも、神になってから初めて外に出たなぁ。

「なぁ、エミィ様。パドメ様、結構安堵されてたけどこの仕事はどれくらい放っておいたんだ?」

「えっと、本来神になった最初の千年の内に三人の使いを決めるから・・・数万年くらい?・・・あ、もっとかも。もうそろそろ時間もなくなるから決めなきゃとは思っていたんだけどねぇ、やる気がね」

「おいおい・・・。後どれくらいの期間、決めなくても大丈夫なんだ?」

「千年かな」

彼はのんびりと行動しすぎている私を責めた。何を考えているんだと。気持ちは分かるが対処法くらい考えておけと。でも、それはこの世界が終わる事に怒ったんじゃない。私がこの先、自分のせいで苦しむかもしれない未来を心配して怒ってくれたんだ。根拠はないけど、そう感じてしまったんだ。