「あれ・・・?この子・・・」

「血国の最下層にいる獣の形をした魂だな。名前はステアダ。狂暴すぎる性格と戦闘力の高さから魔力を奪う鎖や薬を使って隔離されているらしい。・・・広めの地域を魂ごと消滅させた所を取り押さえられたとも書いてるな。会いに行きたいのか?」

「ガドウは反対?」

「いやぁ、どんな使いがいた方が神的に優位なのか知らねぇし。直感で会いたいと思ったんなら良いんじゃねぇの?」

直感で会いたい、か。何でこの子に惹かれたのかは分からないけど、会ってみたいってそう思えた。そう伝えると、ガドウはもう一人はどうすると訊いてきた。
今、全然決めていなかった使いの一人を決めて二人目を決めた。なのに三人目なんて分からない。また怒られるかと思ったけれど、仕方無いかとガドウは受け入れてくれた。