ガドウは資料に目を通し、私が神の仕事から逃れられないような状況を作った。どんな使いが良いのかとか、同性がいた方が楽かとか。人の形をした魂は苦手かとか、色んな質問の中から条件に合う魂とそうではない魂の資料を二つに分けてくれた。

「神の仕事の結果を使いの俺が決めるのもおかしい話だ。後はエミィ様の仕事だろ？まずは目の前の仕事から片付けるぞ」

「うーん・・・、今決めないとダメ？」

「今の君に出来る最優先にすべき仕事だからパドメ様もこの仕事を持ってこられたんだろ。自分で仕事を決めるのは与えられた仕事を全てこなせるようになってからだ」

何でここまで気にするんだろう。別に私がどう動こうと関係ないのに。大雑把に言ってしまえば、使いなのだから指示があるまで自由にしていても責められる立場じゃない。自分から仕事を手伝うなんてしなくても誰も責められないし、私が仕事をしなかった所でガドウのせいにはならないのに。