好きなんだから仕方ない。

きっと僕がエイミアを抱えて脱出しようとしていたからだろう。生き残っていた魔界の使いに片方の翼と両足を斬られてしまったんだ。
僕の腕を離れ、力無く落ちていくエイミアとリナゲツに腕を掴まれて飛んでいられている僕。掴まれていない手を伸ばしても無駄だった。

「エイミア!!」

「バカ!動くな!」

「愛しております。エイミア様」

落ちていった下で受け止めたのは彼女の執事として生きてきたクロエラだった。
彼ももう、片腕を切り落とされ瀕死に近い。なのに、彼は迎えに行ったイサラにエイミアを渡しありがとうと涙を流して笑った。エイミアを迎えに来てくれてありがとうと。
僕を落とそうとした使いを斬ったのはエイミアの兵士として生きてきたヅヌダクだった。