パルドメールさんは少し驚いたように目を見開いた後、安心したように笑いながら昔話を始めた。それは俺の知らない城に来る前のエイミア様の話。興味が湧かない訳がなかった。
「エイミアの母親は全種族の血が流れる特殊な魔女でして。一番好いていた人との間に子供は望めなかったんです」
「なぜです?魔女はどの種族でも問題ないと把握しておりますが」
「エイミアの母親は全種族の血が流れていたんです。その中に、一番好いていた者と不適合な種族があったのでしょう。一番好いていた者は自分の血を引いていなくてもあなたの子供なら愛せる。自分のために諦めないでくれ。そう言って出来た子供がエイミアだった」
そうか、だからあの写真に違和感を持ってしまったんだ。一番親しげに写っていた男が血の分けた父と単純に考えていたが、今の彼女とは似ても似つかぬ容姿。
あの写真に違和感を持ったのは一番親しげな男が諦めた遺伝子のせいだったんだ。じゃあ片方を腕に回す訳でもなく、両方を肩に置いていたのは愛せると思っていた子供を目の前にして愛せないと感じてしまったから。
「エイミアの母親は全種族の血が流れる特殊な魔女でして。一番好いていた人との間に子供は望めなかったんです」
「なぜです?魔女はどの種族でも問題ないと把握しておりますが」
「エイミアの母親は全種族の血が流れていたんです。その中に、一番好いていた者と不適合な種族があったのでしょう。一番好いていた者は自分の血を引いていなくてもあなたの子供なら愛せる。自分のために諦めないでくれ。そう言って出来た子供がエイミアだった」
そうか、だからあの写真に違和感を持ってしまったんだ。一番親しげに写っていた男が血の分けた父と単純に考えていたが、今の彼女とは似ても似つかぬ容姿。
あの写真に違和感を持ったのは一番親しげな男が諦めた遺伝子のせいだったんだ。じゃあ片方を腕に回す訳でもなく、両方を肩に置いていたのは愛せると思っていた子供を目の前にして愛せないと感じてしまったから。



