「また作って」 「ーーっ!」 顔はぷいっとそっぽを向いているけれど、その横顔は耳まで赤い。 先輩がーー、悠真先輩が照れてるっ。 素直に言葉にするなんて、どんな心境の変化だろう。 ただでさえ、冬休み中に会えたことが嬉しいのに、こんな追い打ちをかけるなんて......。 ますます、悠真先輩の事が好きになってしまうじゃないか。 こんなの、嫌いになる方が難しい。 私は、次も先輩の胃袋を掴んで絶対に離すものかと、密かに心に決めた。