クリスマスデートも終わり、冬休みに突入した。


冷たい風が肌を刺して痛いので、ほとんど家に引きこもっている。

その為、考えることはクリスマスデートの事だ。


楽しみすぎて、初め少し失敗してしまったけれど、結果的に良かったと思っている。


前もって決めていた通りに、水族館に行って、帰り道には告白もできた。

悔いはない。

ーーはずなんだけれど......。



「好きです」



そう言ったところまでは良かった。

今回もキッパリ断られるか、それとも流されるか......、そう身構えていたのに、悠真先輩の反応は想像を超えてきた。



「あっそ」



そう言ったのだ。

今までにない反応。

しかも、真顔ならまだしも、先輩は笑って言った。

一体これは、どう捉えたらいいの?脈アリ?それとも、ただ魔が差しただけ?


悠真先輩を落とすには、次はどうしたらーー。


作戦を立てるにも、脈アリなのかどうなのかが分からなければ、何も始めることは出来ない。