勝手なことを言った。本当に勝手なことを言った。
驚いているご主人を引っ張って、調理場へ入る。
「ごめんんさい、勝手をして。私の国では人件費……えっと、人が足りないお店は普通にセルフサービスと言って、お客さんが食べ物を取りに行くシステムがあるんです。ご主人一人で調理場とホールを切り盛りするのはむつかしそうだと思って……えっと……おまけをつけるとか勝手なこと言ってしまって……」
「いや、助かるよ。客に取りに来てもらうなんて発想はなかった。なぁに、1品おまけくらい何とかなるさ。それで客に料理を待たせずに済むなら喜んでおまけするよ」
……理解のあるご主人でよかった。
だって、一人で店を切り盛りしててんてこ舞いになると、悲惨な結果しかないのを私は知っているから。
無理して続けて、疲れ果て、ミスが続き、客が離れ……。
なら、無理をしない方法を考えるしかない……幸いにして、日本では人件費削減のためのいろいろな手法を取り入れた店がある。食券みたいな木札もあると楽になるだろうか。また、何か思いついたら、今度は勝手なことをせずに、こういう方法もありますとだけ教えよう。
「ヨリコさんたちも食べますか?」
「そうですね。子供たちが機嫌がいいときに食べたほうがいいですよね。
と答えてみたけれど、本心はあまり混んでいる時間帯より、今の方がいいだろうと思ったんだけどね。
部屋に戻ってリュートさんを呼びに行く。
「あ、こら、……あれ?おかしいな」
……ベットでころんと転がってお座りするヨリトの下半身はすっぽんぽん。
ベッドの上には、脱ぎ捨てられたそのままの形のおむつが……。脱皮してるよ……。
「だー」
「頼子……すまん、おむつを替えたんだが、その……」
「ふふ、遠慮して紐を緩めにしすぎたんじゃないですか?指2本分くらい入れば大丈夫ですよ」
きつめのジーパンはいたって、死にはしないんだから。壊死するほどきつく結ぶのは逆にすごく大変だと思う。止血もしっかりしようと思えば、木の棒とか挟んでぐるぐる布をまわしたりするわけだし。
「さ、ご飯食べられるんですって。行きましょう」
ヨリトを抱っこして食堂へとつながっている階段を下りていく。
「おー、さっきのねぇちゃん、宿泊客だったのか」
「なんだ、赤ちゃんと旦那連れかぁ。残念」
驚いているご主人を引っ張って、調理場へ入る。
「ごめんんさい、勝手をして。私の国では人件費……えっと、人が足りないお店は普通にセルフサービスと言って、お客さんが食べ物を取りに行くシステムがあるんです。ご主人一人で調理場とホールを切り盛りするのはむつかしそうだと思って……えっと……おまけをつけるとか勝手なこと言ってしまって……」
「いや、助かるよ。客に取りに来てもらうなんて発想はなかった。なぁに、1品おまけくらい何とかなるさ。それで客に料理を待たせずに済むなら喜んでおまけするよ」
……理解のあるご主人でよかった。
だって、一人で店を切り盛りしててんてこ舞いになると、悲惨な結果しかないのを私は知っているから。
無理して続けて、疲れ果て、ミスが続き、客が離れ……。
なら、無理をしない方法を考えるしかない……幸いにして、日本では人件費削減のためのいろいろな手法を取り入れた店がある。食券みたいな木札もあると楽になるだろうか。また、何か思いついたら、今度は勝手なことをせずに、こういう方法もありますとだけ教えよう。
「ヨリコさんたちも食べますか?」
「そうですね。子供たちが機嫌がいいときに食べたほうがいいですよね。
と答えてみたけれど、本心はあまり混んでいる時間帯より、今の方がいいだろうと思ったんだけどね。
部屋に戻ってリュートさんを呼びに行く。
「あ、こら、……あれ?おかしいな」
……ベットでころんと転がってお座りするヨリトの下半身はすっぽんぽん。
ベッドの上には、脱ぎ捨てられたそのままの形のおむつが……。脱皮してるよ……。
「だー」
「頼子……すまん、おむつを替えたんだが、その……」
「ふふ、遠慮して紐を緩めにしすぎたんじゃないですか?指2本分くらい入れば大丈夫ですよ」
きつめのジーパンはいたって、死にはしないんだから。壊死するほどきつく結ぶのは逆にすごく大変だと思う。止血もしっかりしようと思えば、木の棒とか挟んでぐるぐる布をまわしたりするわけだし。
「さ、ご飯食べられるんですって。行きましょう」
ヨリトを抱っこして食堂へとつながっている階段を下りていく。
「おー、さっきのねぇちゃん、宿泊客だったのか」
「なんだ、赤ちゃんと旦那連れかぁ。残念」


