それから……聖女聖女言われてたけれど……これは、いわゆる「異世界から聖女を召喚」的な……。ファンタジー小説でよくある、アレ……?
嘘でしょう?
嘘だよね?
あー、えっと、……。
そう、とりあえず、落ち着こう。うん、落ち着くには……。
白ちゃんの差し出したカップを受け取り、コーヒーを注ぐ。
ふわりと立ち上るコーヒーの香ばしい香り。
少しだけ冷めてしまったコーヒーは飲み頃で。
香りを鼻から楽しんでから、ごくりと喉を潤す。
「はー、やっぱり美味しい」
うちのブレンド最高!コーヒーの淹れ方も絶品。こんな素晴らしいコーヒーを、得体のしれないものとか言ったAとB、許すまじ。
「えーっと、聖女様、ご説明をさせていただきたいのですが……。まずは、えっと……何を説明すればいいんでしょうか?」
私の正面にぺたりと座っている白ちゃんが首を傾げた。
うーん。いかにも怪しいカルト宗教っぽい白装束なんだけど、こういう仕草はかわいいんで、なんだか「ゆるキャラ」に見えてきた。
……。
「ねぇ、なんでそんな恰好してるの?」
ふと、疑問に思ったことを尋ねる。
「あ、えっと、僕は白魔導士なんで。えーっと、白魔導士って分かります?」
白魔導士?
どんどんファンタジーになってきましたよ。驚く代わりに、コーヒーを一口。ゴクリ。
「あーっと、魔法とかがない世界にいたので、全然分かりません」
「あっと、魔法が使える人は、この世界でも少数派で、えーっと、100人に一人くらいなんですが、その中でも強い魔法が使える人間は魔導士という位になります」
ふーん。ってことは、もしかして白ちゃん、こう見えてエリートなわけ?
「水、光、木、風などの魔法を使う者は白魔導士で、闇、呪い、毒などの魔法を使うものが黒魔導士です」
うわっ。黒魔導士なんてのもいるんだ。しかも、呪いとか……カルト教団っぽさが増してる。
◆
「えーっと、あと、赤魔導士……という、身体能力強化系の魔法を使う者は、主に騎士になりますので、赤魔導士とは呼ばれません」
ふーん。なんかよくわかんないけど、魔導士がなんでも魔法を使えるわけじゃないのかな?何でも使える万能タイプとかいないのかな?
「魔法が使えるとか、どうしてわかるの?」
100人に1人で、しかも魔導士レベルになるともっと少ないわけだよね?
嘘でしょう?
嘘だよね?
あー、えっと、……。
そう、とりあえず、落ち着こう。うん、落ち着くには……。
白ちゃんの差し出したカップを受け取り、コーヒーを注ぐ。
ふわりと立ち上るコーヒーの香ばしい香り。
少しだけ冷めてしまったコーヒーは飲み頃で。
香りを鼻から楽しんでから、ごくりと喉を潤す。
「はー、やっぱり美味しい」
うちのブレンド最高!コーヒーの淹れ方も絶品。こんな素晴らしいコーヒーを、得体のしれないものとか言ったAとB、許すまじ。
「えーっと、聖女様、ご説明をさせていただきたいのですが……。まずは、えっと……何を説明すればいいんでしょうか?」
私の正面にぺたりと座っている白ちゃんが首を傾げた。
うーん。いかにも怪しいカルト宗教っぽい白装束なんだけど、こういう仕草はかわいいんで、なんだか「ゆるキャラ」に見えてきた。
……。
「ねぇ、なんでそんな恰好してるの?」
ふと、疑問に思ったことを尋ねる。
「あ、えっと、僕は白魔導士なんで。えーっと、白魔導士って分かります?」
白魔導士?
どんどんファンタジーになってきましたよ。驚く代わりに、コーヒーを一口。ゴクリ。
「あーっと、魔法とかがない世界にいたので、全然分かりません」
「あっと、魔法が使える人は、この世界でも少数派で、えーっと、100人に一人くらいなんですが、その中でも強い魔法が使える人間は魔導士という位になります」
ふーん。ってことは、もしかして白ちゃん、こう見えてエリートなわけ?
「水、光、木、風などの魔法を使う者は白魔導士で、闇、呪い、毒などの魔法を使うものが黒魔導士です」
うわっ。黒魔導士なんてのもいるんだ。しかも、呪いとか……カルト教団っぽさが増してる。
◆
「えーっと、あと、赤魔導士……という、身体能力強化系の魔法を使う者は、主に騎士になりますので、赤魔導士とは呼ばれません」
ふーん。なんかよくわかんないけど、魔導士がなんでも魔法を使えるわけじゃないのかな?何でも使える万能タイプとかいないのかな?
「魔法が使えるとか、どうしてわかるの?」
100人に1人で、しかも魔導士レベルになるともっと少ないわけだよね?


