はい。あっちの方に秘密の通路があるんですね。分かりました。忘れます。
「じゃぁ、また明日。院長がいなくなれば白ちゃんが院長室にいるんだよね?準備終わったら行くから。その、孤児院のこと何も知らないのでいつもの1日のスケジュールとか調べてまとめておいてもらえると嬉しい。あと、男女比、何歳の子が何人いるかとか」
「はい。任せてください」
と、手を振って別れる。
「いろいろ頼んでごめんね、ありがとう」
白ちゃんが首を横に振る。
「いいえ、お礼を言うのはこちらです。この国の子供たちのことを考えてくださってありがとうございます」
頭を下げられた。
……ううん。頭を下げられるようなことはしてない。私の心のためにしてるだけだもの。
複雑な気持ちでドアをくぐる。
兵たちが私の顔を見たとたんに話しかけてきた。
◆
「あれから、二人で話会ったんです……何をしようとしているのか分かりませんが、僕たちにも協力させてください」
え?
「孤児院出身者は、今も繋がりのある人間もいます。いろいろなところで働いていますから、必要なことがあれば協力できるかもしれません」
「えっと、あの……」
「孤児院のことで、何かしてくださろうとしているのでしょう?白魔導士様の手を借りてまで」
兵がうつむいた。
「妹が、まだ中にいるのです……」
「僕には妹はいませんが、お兄ちゃんと慕ってくれた子たちがまだ中にいる。僕が食事を与え面倒を見ていた子たちが……」
ああ、そうだよね。100人も子供がいても、大人の姿はあまり見なかった。委員長と、3人の黒装束の大人を見ただけだ。
小さな子には手がかかる。保育園でも乳児には子供3人に対して一人は必要だ。それが24時間面倒を見るとなればもっと必要になるだろう。孤児院では大人の代わりに小さな子の面倒を上の子たちが見ているんだろう。とすると、洗濯する手は意外と少ないかもしれない。
……踏み洗いをしていた。ある程度の体力も必要だ。
……今のあの子たちにそれほど体力があるようには思えない。体重をかけて踏み洗いをするのならば……どれくらいの子供たちが洗濯をすることができるのか。100人という人数でかなりの枚数の洗濯が可能だと思ってしまったけれど、実際は……20人も洗濯をすることができるかどうかわからないんだ。
ぎりぎりと歯噛みをする。
「じゃぁ、また明日。院長がいなくなれば白ちゃんが院長室にいるんだよね?準備終わったら行くから。その、孤児院のこと何も知らないのでいつもの1日のスケジュールとか調べてまとめておいてもらえると嬉しい。あと、男女比、何歳の子が何人いるかとか」
「はい。任せてください」
と、手を振って別れる。
「いろいろ頼んでごめんね、ありがとう」
白ちゃんが首を横に振る。
「いいえ、お礼を言うのはこちらです。この国の子供たちのことを考えてくださってありがとうございます」
頭を下げられた。
……ううん。頭を下げられるようなことはしてない。私の心のためにしてるだけだもの。
複雑な気持ちでドアをくぐる。
兵たちが私の顔を見たとたんに話しかけてきた。
◆
「あれから、二人で話会ったんです……何をしようとしているのか分かりませんが、僕たちにも協力させてください」
え?
「孤児院出身者は、今も繋がりのある人間もいます。いろいろなところで働いていますから、必要なことがあれば協力できるかもしれません」
「えっと、あの……」
「孤児院のことで、何かしてくださろうとしているのでしょう?白魔導士様の手を借りてまで」
兵がうつむいた。
「妹が、まだ中にいるのです……」
「僕には妹はいませんが、お兄ちゃんと慕ってくれた子たちがまだ中にいる。僕が食事を与え面倒を見ていた子たちが……」
ああ、そうだよね。100人も子供がいても、大人の姿はあまり見なかった。委員長と、3人の黒装束の大人を見ただけだ。
小さな子には手がかかる。保育園でも乳児には子供3人に対して一人は必要だ。それが24時間面倒を見るとなればもっと必要になるだろう。孤児院では大人の代わりに小さな子の面倒を上の子たちが見ているんだろう。とすると、洗濯する手は意外と少ないかもしれない。
……踏み洗いをしていた。ある程度の体力も必要だ。
……今のあの子たちにそれほど体力があるようには思えない。体重をかけて踏み洗いをするのならば……どれくらいの子供たちが洗濯をすることができるのか。100人という人数でかなりの枚数の洗濯が可能だと思ってしまったけれど、実際は……20人も洗濯をすることができるかどうかわからないんだ。
ぎりぎりと歯噛みをする。


