くるくる回るたびにコップ1杯の水が流れるなら、10分もあればたらいはいっぱいになるんじゃないだろうか。2秒に200mlの水が汲まれるなら、1分で6リットルになる。タライ1つは20リットルから30リットルサイズだろうか。だとすれば5分くらいでいっぱいになる。十分じゃないかな。
身振り手振りでリュートさんに伝える。
「持ち運べる小型の水車か……。木製なら浮いてしまうな。水の流れに対してどの角度で設置するのか、水を受ける筒にしても角度、設置方法……」
ああ、頭の中に浮かんだものは、確かに机上の空論じゃないけれど、できそうだなー程度のことだ。実際に作れるのかどうか。水の流れにどれくらい耐えられるのか。水車は木製の場合、釘を使わないと聞いたことがある。釘は水でさびて弱ってしまうからだそうだ。木を削ってはめ込んで作るからむつかしいとか……。子供のおもちゃはプラスチック製だった。プラスチックがあるわけもない。
リュートさんが小さく頷いた。
「頼子……しばらく、ヨリトのことを頼んでもいいか?」
え?
「これ、当面の生活費だ」
リュートさんが結構な重さのある巾着袋を私の手に握らせた。
「と、当面の生活費って、私」
お金は持ってるし、なんか養ってもらう理由なんてなくて。そんな、夫婦みたいなやり取りおかしいと言おうとしたんだけど、その前にリュートさんが口を開いた。
「ヨリトの、生活費だ」
はい、すいません。勘違いですね。嫁扱いされたわけではないです。
「もちろん、ヨリトを面倒見てくれる頼子の生活費でもある」
「私は自分のお金があります、それに、これ……こんなに……」
巾着の袋の口から中が少し見えてる。ほとんど銅貨はない。金貨と銀貨ばかりのようだ。いまいち、この世界の金銭感覚にまだ慣れてない私にも、それが大金だということはすぐに分かった。
◆
こんな大金……まるで、手切れ金というか、ヨリトの養育費……というか……。当面の生活費の当面ってどれくらいなの?しばらくって……。
リュートさんまさか、このままどこかへ行ってしまうんじゃ……。
「賢者に会ってくる。賢者ならば、水車の作り方もわかるだろう。それから、他に何かいい知恵を教えてもらえるかもしれない」
それなら私も一緒に行きますと言おうとして、ヨリトに視線を落とす。
身振り手振りでリュートさんに伝える。
「持ち運べる小型の水車か……。木製なら浮いてしまうな。水の流れに対してどの角度で設置するのか、水を受ける筒にしても角度、設置方法……」
ああ、頭の中に浮かんだものは、確かに机上の空論じゃないけれど、できそうだなー程度のことだ。実際に作れるのかどうか。水の流れにどれくらい耐えられるのか。水車は木製の場合、釘を使わないと聞いたことがある。釘は水でさびて弱ってしまうからだそうだ。木を削ってはめ込んで作るからむつかしいとか……。子供のおもちゃはプラスチック製だった。プラスチックがあるわけもない。
リュートさんが小さく頷いた。
「頼子……しばらく、ヨリトのことを頼んでもいいか?」
え?
「これ、当面の生活費だ」
リュートさんが結構な重さのある巾着袋を私の手に握らせた。
「と、当面の生活費って、私」
お金は持ってるし、なんか養ってもらう理由なんてなくて。そんな、夫婦みたいなやり取りおかしいと言おうとしたんだけど、その前にリュートさんが口を開いた。
「ヨリトの、生活費だ」
はい、すいません。勘違いですね。嫁扱いされたわけではないです。
「もちろん、ヨリトを面倒見てくれる頼子の生活費でもある」
「私は自分のお金があります、それに、これ……こんなに……」
巾着の袋の口から中が少し見えてる。ほとんど銅貨はない。金貨と銀貨ばかりのようだ。いまいち、この世界の金銭感覚にまだ慣れてない私にも、それが大金だということはすぐに分かった。
◆
こんな大金……まるで、手切れ金というか、ヨリトの養育費……というか……。当面の生活費の当面ってどれくらいなの?しばらくって……。
リュートさんまさか、このままどこかへ行ってしまうんじゃ……。
「賢者に会ってくる。賢者ならば、水車の作り方もわかるだろう。それから、他に何かいい知恵を教えてもらえるかもしれない」
それなら私も一緒に行きますと言おうとして、ヨリトに視線を落とす。


