「もう怒ってない…?」



そう聞いてみれば怒ってないという叶斗。



ほんとかな…



まだ口調が怒ってるような…?



「嘘。やっぱまだ怒ってる」



「っ、なんで……っ」



「黒瀬にその潤んだ瞳も心桜が素直になった時とかも全部見られたって思うと無理」




それが怒ってる理由…?



誤解が解けたって思ったのに…



どうやったら許してくれるの?



なんて思ってたら。



「……んっ!」



触れ合う唇。



急にキスするなんてずるい。




「ほんと心桜のことになると余裕がなくなる」




なんて言いながらもう一度叶斗にキスされ、



結局、次の日まで機嫌は直らず、今日の叶斗はとても甘かった。