「別に。とりあえず駿うるさい」


「は!! んだよそれ! まぁいいや! それで…心桜ちゃんはどっちが好きなの!!」



っ、話し戻された…



どうしよう…



視線は私に集まって叶斗までもが私を見ている。




すると隣に座っていた黒瀬くんがそっと耳に顔を近づけてきて……




「俺ってことにしとけば? ていうか俺って言わないとここで‘‘キス‘‘するよ?」


「なっ!!」



本当に悪魔だ。



みんなに聞こえないように耳元で囁いてはキスするだなんていうし…




「えっ! 心桜ちゃんめっちゃ顔真っ赤! そっか~心桜ちゃんは叶斗じゃなくて陸が好きだったのか~」




っ、最悪だ。



顔真っ赤になってただなんて…



ただキスって言葉になれなくて反応しちゃっただけなのに…