「さあ、今年も始まりました!



若業名物ウルトラバトル!



優勝者クラスには100ポイント



準優勝クラスには50ポイント入ります。



各クラス優勝へ大きく前進するチャンス!



なかなか売上が伸びなかったクラスも




一気に挽回のチャンスです」



と、ここで



アナウンスしていた



司会のトーンがガラリと




変わった。




「さあーっ。



準備はいいかぁー



お前らーっ」



司会がマイク片手に立ち上がり叫ぶと



おおおおーっ。



校庭に集まった生徒のうなりごえ。



「野郎どもーっ。



決戦の時だっ。



気合入れてけー」



「1戦目は、体力削りの障害物バトルだっ



パン食いに跳び箱にズタ袋に




平均台からの



くじ引きで仮装。



体力削られた後の



最後は100mリレー!!」




「運と体力の勝負!



始まるぞーっっ!」



おおおおーっ。



って、会場のボルテージは上がりっぱなし。




「今年の優勝者候補!



1レーン。自動車整備科 良二!



期待通り優勝を、かっさらえるか?!」



「つづいて、2レーン。…」




と、ますます司会者が盛り上がる中。



「4レーン…



おっとー?急遽選手交代にて



4レーンは機械科 アラタ!




何と、去年の優勝者が出てきたぞ!」





うぉおおおおーって




怒声!





「さあ、2年続けて王者になるか!」