「萌ちゃんたちもやんない?バスケ」



断られるの分かってて



いちお、誘ってみる。




…後ろで、できんのかよって顔する(そう)




「やろうよー」コウタも言う。




何て言うかな?って思ったけど



意外にも




「いいの?やりたい」



萌ちゃんが言った。



そして、意外にも(いや、見た目でね)



動ける萌ちゃん。



紅葉(くれは)ちゃんも、上手い。




やっべー。




盛り上がる。





もともと、おれらはみんなして




負けず嫌いだから




賞金はアイスとか、ジュースとか




たいしたもんではないけど




勝負事はメッチャ真剣になっちゃう。




でも、それに負けないくらい




真剣な萌ちゃんと紅葉ちゃん。




え。面白くない?この2人。




特に萌ちゃん。ほんとに意外だわ。




なんか、のほほんってしてるかと思ったら




奏(相手チーム)がシュート決めると



「もーっっ」って、




本気ですげえ悔しがるし。




シュート決めたら、



「イエイっ」ってオトコばり笑。




マジで、オモロイ。




あ。




夢中でやってるもんだから




萌ちゃん胸が、メッチャ…ボヨヨ…




いやいや、見ちゃダメだ!アラタ!




努力だアラタ!



歯を食いしばって、目を背けたアラタ。



あ、でも。



コートの外から見てた



純が、ガン見。




いや、わかるよ。純。



オトコは…仕方ないよな?



でも、そんなガン見すっから



その視線に気づいちゃった萌ちゃんが




真っ赤になる。




「…ちょ、ちょっと、休憩しようかな」



って、気まずい雰囲気。