(そう)がとにかく



ケンカっ早いから。



前、コウタがメッチャうけて



背中折って笑ってたら




奏が勘違いして、一緒にいた奴らに



飛び蹴りして…



何か、みんな後に引けなくなって


ケンカなんだけど



ケンカ祭りみたいになって、



奏だけマジで…」






「アイツはマジで



考えなしに先に手が出ちゃうから



ケンカ始めてから



唐揚げ棒、咥えたままだって気付いて



それを



…諦めねえの。



その唐揚げ棒を咥えたまま頑張るから



マジで…絶対落としたくねぇんだな




みたいな感じで、



ケンカしてる相手が



笑って…」



ところどころ、もう笑っちゃってる




アラタのはなしに



萌はいつも大笑いする。



「何でそんなに面白いの」



萌はいつもアラタくんたちの話に




ずっと笑ってる。



アラタくんといると、



アラタくんたちの話し聞いてると



楽しそうで、羨ましくなっちゃう。



「いいねー。楽しそうで。」



うふふ。って笑う萌に。



「バカ業っぽくて?」って



笑って言うアラタ。



ブンブンって、クビ振る萌。



「どこの高校とか関係なく!



だって、アラタくんの話聞いてたら



奏くんがトモダチ思いなのとか



コウタくんが優しくて



みんなのバランス取ってるのとか



…」



「アラタくんが



そんなみんなを



大好きなのが、



すっごい伝わってくるもん。」



なんて、萌がアラタに



恥ずかしげも無くさらっと言って




すごい微笑んできて



「いいなあ。って思う。



ほんと、羨ましいくらい!」なんて、



何でか



すごい嬉しそうに、言うから



「じゃあ、今度…



一緒に遊ぶ?」



アラタが言った。