その笑顔を見ると、不思議と忙しく感じていた今日も、落ち着いて感じる。
先輩には、そんな不思議な安心感がある。
先輩の笑顔を見るだけで、私はちょっぴり、
…優しくなれたような気持ちになる
「疲れたでしょ、座んな」
渚先輩はそう言って、隣の椅子をポンと軽くたたいた。
「……」
何も言わず隣に座って、Tシャツをパタパタとあおぐ。
「あつい?」
「夏なので暑いですけど…ここは涼しいですね、むしろ寒いくらい」
音楽が鳴っている間は、マイクをオフにしているから、ここの話し声など誰も聞こえない。
だからかなのか、生徒会室にいるみたいな気分になる。
_パサッ
先輩の匂いがふわりとして、気がつけば私の肩にジャージがかけられていた。
あ…
私が寒いって言ったからか。
「あついです」
私がそう言うと、先輩はふっと笑った。
また意味不明なとこで笑った…
先輩は私の肩にジャージをかけたまま、パフォーマンスを見ていた。
やっぱり嬉しそうに、口元を緩ませながら。
「……ココさんの猫耳」
は?
「…可愛かったよ」
_プツン
《黄団の皆さん、力強いパフォーマンスをありがとうございました!》
…なんだ今の
先輩を見ると落ち着くし、一緒にいると安心する。
けど、
今のとか、あぁいうのは
…慣れない
先輩はこの後、前回と同じようにアドリブの放送で、黄団の皆を泣かせた。
そして自分のパフォーマンスの準備のため、放送室を後にした。
…私も先輩みたいに、感想言った方がいいのかな



