「ん?何?」 「いや、えっと……あ、碧都、なんか怒って…る?」 星祈の瞳は不安げに揺れている。 「怒ってない」そう答えれば、星祈は、ホッとした顔をした。 はぁ…… 余裕なさすぎて、情けない。 もう、いっそのこと星祈に、結城との関係を聞いてしまった方が、このイラついた気持ちも少しは、はれるかもしれない。 「あのさ、星祈は、結城って知ってる?」 「えっ?結城くん?結城くんは、私のクラスメイトだけど、どうかしたの?」 星祈は、不思議そうな顔をしながらも答える。