君とみたあの夏の流星群。


「ん?何?」


「いや、えっと……あ、碧都、なんか怒って…る?」


星祈の瞳は不安げに揺れている。


「怒ってない」そう答えれば、星祈は、ホッとした顔をした。


はぁ……


余裕なさすぎて、情けない。


もう、いっそのこと星祈に、結城との関係を聞いてしまった方が、このイラついた気持ちも少しは、はれるかもしれない。


「あのさ、星祈は、結城って知ってる?」


「えっ?結城くん?結城くんは、私のクラスメイトだけど、どうかしたの?」


星祈は、不思議そうな顔をしながらも答える。