君とみたあの夏の流星群。

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───帰り道


俺は、昼休みのことからずっと、頭の中は、星祈と結城というヤツのことでいっぱいになっていた。


あれから、樹に結城はどういうヤツなのか聞いたら、
食えないヤツと言われた。


樹が言うには、結城は、モテ男らしい。


見た目は、金髪に近い茶髪に耳には何個もピアスがついていて、いかにも不良感溢れてるわりには、

文武両道なうえ、性格もいいらしい。


そして、星祈と同じクラスというわけ。


食えないヤツすぎて、ますます気に入らない。


それに、いつから星祈と親しげになったわけ?



「……碧都?」


星祈に声をかけられて、ハッと我に返れば、不安そうな顔をする星祈と目が合った。