碧都は、本当にズルいと思う。 私が嫌って言わないのを分かってるくせに、聞いてくるから。 「……い、やじゃない」 「そう、ならこのままで。今日は、デート、楽しもう」 「……っ」 やっぱり、デートだったんだ。 碧都もそう思ってくれていたと知って、私の胸は高まっていくばかり。 いつも、私だけが碧都にドキドキさせられる。 碧都に繋がれた左手が熱い。 このままずっと、この瞬間が続いてくれればいいのに…… そう思わずにはいられなくなった。