【完】溺愛したいのは、キミだけ。

翠くんと顔を見合わせる。


放課後こんなふうに二人で過ごせるなんて、ほんとに夢みたいだ。


すると翠くんがそこで、思い出したように尋ねてきて。


「そういえば、さっき妹って言ってたけど、ヒナって三姉妹なんだっけ?」


「うん。そうだよ」


そっか。翠くんも一応私が三姉妹だってこと知っててくれたんだ。


それじゃもしかして、お姉ちゃんや美羽のことも見たことがあるのかな?


もしそうだとしたら、お姉ちゃんたちがすごく可愛いことも知ってるはずだよね。


「翠くん、うちのお姉ちゃんと妹、知ってる?」


気になって聞いてみる。


「んー……。見たことあるような、ないような」


「そっか。二人共ね、すごく可愛いんだ。私とは全然似てなくて……」


「そうなの?」


「うん。自分のお姉ちゃんと妹だけど、キラキラしてて、すごく憧れちゃうんだ」


って、私ったら急に何を語ってるんだろう。


ついつい自分のコンプレックスが顔を出してしまった。


そんな私を見て、翠くんがサラッと一言。


「ヒナだって可愛いじゃん」


「そ、そんなっ。私は、すごく普通だから……」