【完】溺愛したいのは、キミだけ。

そんなふうに言われたら、ちょっとうぬぼれてしまいそうになる。


そこでふと思い出した。この前翠くんとお昼を一緒に食べた時のこと。


空き教室にイチャイチャしに来たカップルに気付いて、二人で一緒に教卓の中に隠れたのはいいんだけど……。


その時、翠くんに抱きしめられたような気がしたんだ。


あれは、わざとだったのか、それとも無意識だったのか。


わからないけど、思い出すとまだドキドキする。


特別だなんてそんなわけないとは思いつつも、そうだったら嬉しいなぁなんてどこかで期待している自分がいて。


あの人気者の翠くんが私のことをそんなふうに思ってるなんてこと、あるわけがないのにね。


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