【完】溺愛したいのは、キミだけ。

俺の腕の中にすっぽりおさまるサイズの華奢な体は、思っていた以上に細い。


ヒナってこんなに細かったんだ。


彼女のサラサラの長い髪からは、ほんのりとシャンプーのような甘い匂いが漂ってきて、それにまたドキドキする。


ヤバいな。あんまこうしてると理性飛びそうなんだけど。


思わずほんとに抱きしめたくなってくる。


「んんっ、ユウくん……」


「マナ、かわいい」


「やぁ……んっ」


先ほどのカップルは引き続きイチャついているらしく、耳をふさぎたくなるような二人の声がこっちまで聞こえてくる。


でも俺はもうあのカップルが何してるかなんてどうでもよくて、目の前にいるヒナのことで頭がいっぱいだった。


ヒナはさっきからずっとじっとしたままだけど、背中越しに、彼女の心臓もドキドキいってるのが伝わってくる。


これは、あのカップルのヤラシイ声が聞こえてくるからなのか、それとも俺と密着してるからなのか。


どっちなんだろ……。