【完】溺愛したいのは、キミだけ。

ごめんね、颯希……。


でも私、あらためて今、気がついたような気がするよ。


やっぱり私には、颯希しかいないって。


「ププッ。なんだよ、彼氏でもないくせにヒーロー気取りかよ。カッコつけやがって」


颯希の言葉を聞いた先輩は、バカにしたように笑いだす。


そして、勢いよく颯希の手を振り払うと。


「あーもうめんどくせー。付き合ってらんね。勝手にやってろ」


そう言って、スタスタとその場から去っていってしまった。


ホッとすると同時に、再び颯希の顔を見上げる。


「あの……ありがとう。ごめんね、助けてもらっちゃって」


「いや、俺がただ美羽のことほっとけなかっただけだし」