【完】溺愛したいのは、キミだけ。

正直に話したら、ヒナちゃんは黙って静かに聞いてくれた。


「……そうだったんだ。たしかに颯希くん、ショックだったのかもね。でもそれって、美羽の本音じゃないんだよね?」


「えっ」


「だから後悔してるんだよね?」


ヒナちゃんが穏やかな声で問いかけてくる。


「う、うん」


「美羽は本当に颯希くんのこと、男の子として見てないの?」


「……っ。それは……」


聞かれて一瞬黙ってしまった私。


今までならたぶん、即否定していたと思う。


でも、今はそうじゃない。


颯希のこと、ずっと家族みたいな存在だと思ってたけど、颯希にキスされて告白されたあの日から、私の中で何かが変わっていったんだ。


いつのまにか、颯希の言葉や行動にドキドキしたり、ときめいてしまっている自分がいた。