【完】溺愛したいのは、キミだけ。

放課後、家に帰って自分の部屋で一人数学の宿題をしていたら、途中で分からない問題がたくさん出てきて、進まなくなってしまった。


いつも颯希と一緒に宿題をしてる時は教えてもらえたけれど、今は彼に頼るわけにもいかないし……。


問題集を片手に、隣のヒナちゃんの部屋を尋ねる。


――コンコン。


ノックするとドアがガチャッと開いて、中から部屋着姿のヒナちゃんが出てきた。


「あ、美羽。どうしたの?」


「うん、ちょっと数学の問題で分からないとこがあって。教えてもらってもいい?」


「いいよ」


快く引き受けてくれたヒナちゃん。


ヒナちゃんは勉強もできるし性格もすごく優しくて、頼りになるいいお姉ちゃんだ。


部屋に入り、テーブルに宿題を広げ、分からないところを教えてもらう。


そしたらヒナちゃんがぽろっと。


「私に聞いてくるなんて珍しいね。いつも颯希くんと宿題やってたのに」