【完】溺愛したいのは、キミだけ。

その顔は、どう見ても傷ついているようにしか見えなくて、ズキンと胸が痛む。


颯希はそれだけ言うと、スタスタと自分の机に向かい、席についてしまった。


どうしよう、私……。


今のは絶対颯希のこと、傷つけちゃったよね。


当たり前だよ。だって、男として見てないとか言っちゃったし。


しかも、みんなの前で大声で。


ほんとはそんなこと思ってないのに……。


私があんな言い方したから、颯希にまで否定させちゃった。


胸の奥に、ずしんと重たいものがのしかかったような感覚に陥る。


今さらのように今の自分の発言を、ひどく後悔した。


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