【完】溺愛したいのは、キミだけ。

そう言って、さらにギュッと強く抱きしめてきた彼。


「颯希……っ」


「だいたい俺が今までどれだけ我慢してきたと思ってる?」


……えっ? 我慢?


「美羽、平気で俺の部屋に泊まるし、隣で寝るしさ。そのせいで俺いっつも寝不足だったんだけど」


突然思いがけないことを語られて、言葉に詰まる。


なにそれ。寝不足だったって……そんなの全然知らなかった。


「美羽は平気だったかもしんないけど、俺は全然平気なんかじゃなかった。何度も俺、理性飛びそうになったし」


「なっ……」


ウソ。颯希ったらそんなふうに思ってたの?


そしたら次の瞬間、颯希が私の体を抱きかかえたまま横に倒れたと思ったら、そのままベッドに手をついて、上半身を起こして。


気が付いたら真上から颯希に見下ろされるような体勢になっていた。


――ドキン。