【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「……わかったよ。美羽も一緒に行く?」


「う、うん」


「じゃあ俺についてきて」


言われて颯希の腕を掴み、自分もついて歩き出す。


すると、その時うっかり足元に落ちていたプリントを踏んでしまって。


「きゃっ!」


滑った勢いでバランスを崩した私は、颯希を道連れにして横にあったベッドに倒れ込んでしまった。


――ドサッ!


「うわっ」


気が付くと、上半身が颯希の上に覆いかぶさるようになっていて、ちょっとだけ恥ずかしくなる。


「あ、ごめんねっ。私今、足が滑っちゃって……」


そっと顔を上げ彼のことを見下ろすと、至近距離で目が合う。


そしたら颯希はこちらをまっすぐ見上げると。


「あーもう、やっぱいいや」