【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「や、やだっ。どうしようっ! 停電?」


「マジか。停電したっぽいな」


「えぇっ、怖い……」


ますます怖くなって、颯希のシャツをギュッと握る。


すると颯希はそんな私からそっと体を離すと。


「俺、ブレーカー見てくるよ」


そう言って、その場にサッと立ち上がる。


「えっ」


私は慌てて自分も立ち上がり、引き止めるように彼の背中にギュッとしがみついた。


「ま、待って! 行かないでっ」


「……っ、美羽?」


「一人に、しないで……」


こんな雷ゴロゴロ鳴ってる中、暗い部屋で一人とか、怖すぎるよ。