【完】溺愛したいのは、キミだけ。

颯希は元からすごくモテるし、こんなふうに噂されてるのは今に始まったことじゃないけれど、思わず聞き耳を立ててしまった。


今日も女の子からたくさんケーキもらうのかなぁ。


昔からバレンタインの時とかも、たくさんもらってたもんね。


それなのに私はいつも、下手くそな失敗作を当たり前のように彼に押し付けて。


それでも颯希は美味しいって食べてくれてたんだ。


もしかしたらその頃から、私のこと想っててくれてたのかな……。


いつからなんだろう。


颯希が実は私のことを好きだったんだって考えたら、なんだか今までのことが、全部違って見えてくるよ。