『か、帰るっ!』
そう言って逃げるように去っていった彼女の背中を見つめながら、俺は呆然と立ち尽くしていた。
マジかよ。そんな勘違いあるかよって。
遠回しに告白したつもりが、まさかそれで誤解されて、拒絶されることになるとは思わなかった。
バカだな、俺。余計なこと言うんじゃなかった。
『好きな人とかって、いるの?』
琴梨にそう聞かれた時、俺は迷わず『いるよ』って返したけど、鈍感すぎる彼女に、少しでも感づいてほしいなんてことを思ってしまった。
俺のことをもっと意識してほしくて。
あののど飴をもらった時に一目ぼれしたなんて話を本人にしたら、もう完全に好きだって言ってるようなもんだけど、それくらい言わないと鈍感な琴梨は気づかないと思ったから。
俺としては、遠回しに告白したつもりだった。ここまで言えばさすがに気づくだろって。
でも、残念ながら遠回しすぎて、全然伝わってなかったらしい。
まさか、向こうがのど飴を俺にあげたこと自体、まったく覚えてなかったなんて……。
そう言って逃げるように去っていった彼女の背中を見つめながら、俺は呆然と立ち尽くしていた。
マジかよ。そんな勘違いあるかよって。
遠回しに告白したつもりが、まさかそれで誤解されて、拒絶されることになるとは思わなかった。
バカだな、俺。余計なこと言うんじゃなかった。
『好きな人とかって、いるの?』
琴梨にそう聞かれた時、俺は迷わず『いるよ』って返したけど、鈍感すぎる彼女に、少しでも感づいてほしいなんてことを思ってしまった。
俺のことをもっと意識してほしくて。
あののど飴をもらった時に一目ぼれしたなんて話を本人にしたら、もう完全に好きだって言ってるようなもんだけど、それくらい言わないと鈍感な琴梨は気づかないと思ったから。
俺としては、遠回しに告白したつもりだった。ここまで言えばさすがに気づくだろって。
でも、残念ながら遠回しすぎて、全然伝わってなかったらしい。
まさか、向こうがのど飴を俺にあげたこと自体、まったく覚えてなかったなんて……。