【完】溺愛したいのは、キミだけ。

玲くんの声を無視して、そのまま逃げるように走っていく。


やだ私、何やってるんだろう。こんなの八つ当たりだよね。


でも、どうしても玲くんのことが理解できなくて。


他に好きな子がいるのに、どうして私に優しくしたり、期待させるようなことばかり言うんだろう。


わからないよ……。


もう、どうしていいのかわからない。


あとからあとから涙が込み上げてきて、止まらなくなる。


おかしいな。私ったらどうして泣いてるんだろう。


どうしてこんなに悲しいんだろう。


そのまま私は泣きながら電車に乗って、一人で家に帰った。


.




.