聞かれた瞬間、私は慌ててお礼を言った。
「だ、大丈夫っ。あの、本当にありがとう! 助けてくれて」
「いえいえ、無事でよかった。でも、ああいうのはハッキリ断らないとダメだよ。強引な奴いるから」
「うん、ごめんね。気を付けます……」
申し訳なさそうに謝ると、翠くんがそっと私の手を離す。
「いやー、帰ろうとしたらいきなり涼川が男に絡まれてんの見えたからさ、焦ったわ。だからとっさに彼氏のフリしちゃったけど、ごめん」
「ううん、おかげでほんとに助かりましたっ」
ぺこりと頭を下げる私を、翠くんがじーっと見つめてくる。
「涼川って、ナンパとか断れなさそーだもんね」
うっ……。よく分かってるなぁ。
「な、ナンパなんて、今までされたことなかったから……」
正直に答えたら、驚いた顔をされた。
「はっ、ウソだろ」
「ほんと……です」
「マジかー。じゃあこれからは気をつけねぇと。危ないから家まで送るよ」
……えぇっ!
「だ、大丈夫っ。あの、本当にありがとう! 助けてくれて」
「いえいえ、無事でよかった。でも、ああいうのはハッキリ断らないとダメだよ。強引な奴いるから」
「うん、ごめんね。気を付けます……」
申し訳なさそうに謝ると、翠くんがそっと私の手を離す。
「いやー、帰ろうとしたらいきなり涼川が男に絡まれてんの見えたからさ、焦ったわ。だからとっさに彼氏のフリしちゃったけど、ごめん」
「ううん、おかげでほんとに助かりましたっ」
ぺこりと頭を下げる私を、翠くんがじーっと見つめてくる。
「涼川って、ナンパとか断れなさそーだもんね」
うっ……。よく分かってるなぁ。
「な、ナンパなんて、今までされたことなかったから……」
正直に答えたら、驚いた顔をされた。
「はっ、ウソだろ」
「ほんと……です」
「マジかー。じゃあこれからは気をつけねぇと。危ないから家まで送るよ」
……えぇっ!



